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Windows 11で制限・廃止された主な機能について

Windows 11では、セキュリティ強化や操作性の向上を目的として、Windows 10で利用できた一部の機能が制限されたり、廃止されたりしています。ここでは、代表的な変更点をわかりやすくご紹介します。

 

 

1. スタートメニューの変更

Windows 10で採用されていた「ライブタイル」が廃止され、Windows 11ではシンプルなアイコン表示に統一されました。動的に情報を表示するタイル型のインターフェースは使えなくなっています。

 

 

2. タスクバーの制限

Windows 11では、タスクバーの位置を画面下部に固定する仕様となり、上下左右への移動ができなくなりました。また、タスクバーへのドラッグ&ドロップ操作も初期バージョンでは非対応でしたが、後のアップデートで一部復活しています。

 

 

3. タイムライン機能の廃止

Windows 10で利用できた「タイムライン機能」は、Windows 11では完全に廃止されました。過去の作業履歴を時系列で表示する便利な機能でしたが、現在は利用できません。

 

 

4. Cortanaの統合解除

音声アシスタント「Cortana(コルタナ)」は、Windows 11では初期設定から除外され、OSとの統合も解除されています。現在は独立したアプリとして提供されており、起動や操作は手動で行う必要があります。

 

 

5. Internet Explorerの廃止

長年使われてきた「Internet Explorer」は、Windows 11では完全に廃止されました。代わりにMicrosoft Edgeが標準ブラウザとなり、企業向けには「IEモード」で一部互換性が提供されています。

 

 

6. 壁紙の同期機能の廃止

Windows 10では、Microsoftアカウントを使って複数の端末間で壁紙を同期することができましたが、Windows 11ではこの機能が廃止されています。

 

 

7. コントロールパネルの統合

従来の「コントロールパネル」の一部機能は、Windows 11では「設定」アプリに統合されつつあり、段階的に廃止されています。今後は「設定」からの操作が主流になります。

 

 

8. Sモードの制限

Windows 11では、Sモード(セキュリティ重視の制限モード)はHomeエディションのみ対応となり、Proエディションでは利用できなくなっています。

 

 

まとめ

これらの変更は、Windows 11の設計思想に基づいたものであり、セキュリティの向上や操作性の統一を目的としています。Windows 10に慣れている方にとっては戸惑う部分もありますが、長期的には安定性と安全性の向上につながるとされています。