Windows 11の初期設定(OOBE: Out-of-Box Experience)でローカルアカウントが作成しづらくなった経緯は、Microsoftの方針変更とそれに伴う技術的な対策が背景にあります。
経緯の流れ:ローカルアカウント制限の強化以前(〜2024年頃まで)
• Windows 11 Homeでは、OOBE中にMicrosoftアカウントの作成が強制されていたが、 → ネットワークを切断することで「ローカルアカウントでのセットアップ」が可能だった
• Pro版では、企業向け用途を考慮して、ローカルアカウントの選択肢が残されていた
中期(2024年〜2025年初頭)
• Microsoftはローカルアカウントの選択肢をさらに制限 → OOBE中に「インターネットに接続していません」などの選択肢が非表示になる
• 回避策として「Shift + F10」でコマンドプロンプトを開き、 oobe\BypassNRO.cmd を実行することでネットワーク要件をバイパスできた
現在(2025年以降)
• Windows 11 Insider Preview ビルド 26200.5516(24H2相当)以降では、 BypassNRO.cmd が削除され、従来の回避策が無効化された
• 代替手段として、start ms-cxh:localonly をコマンドプロンプトから実行することで、 ローカルアカウント作成画面に直接アクセスできる新しい方法が登場
なぜMicrosoftはローカルアカウントを制限するのか?
• セキュリティ強化:Microsoftアカウントによるデバイス管理やクラウド連携を推進
• ユーザー体験の統一:OneDrive、Microsoft 365、Edgeなどとの統合を前提とした設計
• データ同期・復元の簡略化:複数デバイス間での設定・ファイル共有を容易にするため
現在の回避策(2025年8月30日時点)
start ms-cxh:localonly
コマンドプロンプトから直接ローカルアカウント画面へ
ネットワーク切断
一部のビルドでは有効だが、今後は非推奨・無効化の可能性あり
Pro版の利用
一部の法人向け設定ではローカルアカウントが選択可能